アカプルコ

アカプルコの3日間

アカプルコ一人旅

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アカプルコに行ったのは1975年のことなので
1ドル=300円くらいで物価も違い、様子も変わっているかもしれませんが
こんなこともあったんだと読み流してくださいね。

スペイン語は大学の教養課程で1年間接した程度なので
いかほどのレベルかは想像に難くないと思いますが、
大きなホテルでも英語が思ったより通じず苦労しました。

ともかく一人でアカプルコに遊びに行ったときのお話です。
写真は古くてセピア調に変色していますがご容赦ください。
アカプルコで撮ったものは少ないので
ティオティワカンのをちょこっと加えています。

アカプルコ湾の全景

アカプルコ湾を海から
アカプルコはカンクンと並ぶメキシコの有数のリゾート地ですが
一昔前まではアカプルコがナンバーワンでした。


メキシコシティに留学している友人のところへ遊びに行ったとき、
昔プレスリーの映画で見たアカプルコに行ってみたくなって様子を
聞いてみたら、「バスで6時間くらい、ホテルは一杯あるから
予約なんかしなくても平気だし、2,3日行っといでよ。
アメリカ人の若い女の子も多いしアカプルコは面白いよ」 と言われて、
じゃあと小さなトランク1個持って夕方から出かけました。

乗り込んだバスは快適だったのですが、トイレ休憩が2回。
屋台みたいな売店では食べ物らしきものは見当たらず、
訳の分からないジュースを一杯飲んだだけ。

10時頃アカプルコについてバスを降りるとタクシーの
客引きばっかりです。

変なところに連れ込まれてはかないませんから無視して
まず目に入った大きなホテルに飛び込みました。
お金は多少持っていたし、物価は安いと聞いていましたから
アカプルコでも最高級のホテルにしようと考えていたんです。

カウンターで空き部屋を頼むと満員との返答。
そんなに混んでそうにないのになぁと思いながら、ロビーで
簡単な会話とホテルの紹介がしてあるガイドブックで
高級ホテルをチェックして、それらを廻ったのです。

ところが何処へ行っても同じ返事で泊まれません。
クレジットカードを先に提示したらすぐに泊まれたはずですが、
当時はまだカードは持っていませんでした。

はじめは気にしてなかったのですが、お腹は減ってくるしだんだん
不安になってきて、3番目のホテルで断られた後、
ガイドブックで覚えたてのスペイン語で「どこか紹介してよ」と言ってみると、
すっと場所とホテル名を教えてくれました。

日本のシティホテルを少し大きくしたようなそこは、○○ホテルで
聞いてきたというとすぐにチェックインできて、荷物を置くとすぐに
外へ出て近くのレストランでステーキとビールを注文。

ステーキはすごく安くて馬鹿でっかく感激!
でも食べてみると味はともかくも硬くてなかなか噛み切れないのを
無理矢理飲み込んでホテルに戻り、バーへ。

カウンターでテキーラサンライズを飲みかけると、
少し離れて飲んでいた大柄のの男が話しかけてきたのです。

イタリア人で巻き舌の英語なのでとても聞き取りにくいのを
我慢して話していましたが、奢ってやるからもっと
飲めとかうるさくてだんだん鬱陶しくなっていつ切り上げようかと困ってました。

すると男がトイレに行ったとき、バーテンがカタコトの英語交じりで
「おまえ一人だろ。ここはホモが多くて日本人向きじゃないから
早くホテルを変えたほうがいい」というようなことを教えてくれたので、
こりゃえらいこっちゃとバーを早々に退散。

翌朝早々にチェックアウト。
初めて見るアカプルコの浜辺は大きな
弧状に広く開けていて真っ青な空と海が爽快そのもの。

でも海へ行く前に先ずはホテルを決めなければいけません。
昨日の経験から飛び込みは難しいと思い、旅行代理店を探したんですが
ありそうにないので、タクシーの運転手に頼むことにしました。

たまたま乗ったタクシーは気のいい男で、昨日の事情を話し
どこでもいいから高級ホテルをと頼むと、片っ端から私を乗せたまま
降りていって交渉してくれ、5軒目でやっとチェックインできました。

アカプルコでは中級クラスに見えましたが、部屋に入ってビックリ。
20畳くらいの広さにダブルベッドが2つ、毛足の長いカーペットの床で
バスルームも広く、ものすごく豪華なんです。

さあアメリカ人をガールハントと意気揚々浜辺に出たものの、
話し声に聞き耳を立てても聞こえてくるのはスペイン語ばっかし。
たまたまかもしれないけどアメリカ人の若い女の子なんて全然いません。

ぶらぶらしながら上を見上げるとパラシュートがいくつか開いています。
そう、アカプルコでパラセーリングもやってみたかったんや。

浜辺の何ヶ所かに人だまりがあり、順番待ちの列に並んで様子を伺うと
ひとりずつパラシュートを装着しながら操作説明をしています。

自分の番になって説明されても言葉はほとんどわからないけど
降下体勢に入ってから、下で合図があれば自分と
パラシュートを繋いでいるベルト引っ張って高度と方向を
調節するということは大体理解できました。

モーターボートが沖に向かって動き出すと簡単にスッと
浮かび上がり、みるみる高く舞い上がっていきます。

どのくらいの高さか見当も付きませんが上から見下ろすアカプルコの
景観は大きな弧状に真っ青な海と白い砂浜の境界線がくっきりとして、
その砂浜に沿ってホテルや建物がどこまでも続き最高の眺めです。

しばらく空中を散歩した後徐々に高度が下ってきました。
合図を見てベルトを引っ張り始めましたが、前に飛んでいた女の子が
何人か引っ張る力が弱くて着地に苦労しているのをみていたので、
心持強めにしていたんですが、このままでは海に着水しそうと
感じていたところへ下から皆が大きな声でもっと引けというように騒いでいます。

慌てて力いっぱい引き出したのですが、どうやら引きすぎと
騒がれていたようで、みるみる浜辺を通り過ぎて2階建ての壁が迫ってきます。
やっと手を離せといっていることに気が付き、離すとぎりぎり建物の
手前の板塀に突っ込みケガはなかったものの塀をちょこっと破損して何とか着地。
怒られるかと思ったけど無事でよかったてなことをみんなに言われて一安心。

そのあと浜辺で日光浴していると、女の子は誰も寄ってこないんですが
10代前半の少年達が私を取り囲み、カラテ、カラテと話しかけてきます。
アカプルコでひとりで行動している日本人は珍しいらしく、
また日本人はみんな空手をやっていると思ってるのか、
彼らの一人が習っているので試合をしようといってるようなんです。

そんなことできるわけがなく、無視しているとそのうちの一人が
カタコトの英語で一生懸命話しかけてきました。

2000円位出してくれたらモーターボートでアカプルコのどこかへ
案内するといっているのがなんとなく理解できました。

一度ホテルに戻りただ一人英語が自由に話せるスタッフにこれこれ
誘われたけど大丈夫かと聞くとあまり余分な金を持ってさえ行かなければ
問題ないだろうというので、少年に付いていくことにしました。

タクシーに乗ること10分くらいでアカプルコ湾の端の方で降りて
浜辺に行くと、もう少し年長の少年がモーターボートに腰掛けており、
同行の少年が二言三言話すと我々2人を乗せて猛スピードで
湾の端から端まで案内してくれたのです。

停泊しているクルーズ船の周りを廻ったり、水上スキーを避けながら、
少年が大声で懸命にアレは何、これは何と説明してくれますが
モーターの騒音と英語の拙さでほとんどわかりません。

でもすごい波しぶきを上げながらアカプルコ湾を疾走する
ボートは痛快な気分にさせてくれます。
しばらくすると水面に少し顔を出している岩に可愛い女の子が4人
座ってこちらに手を振っているのが見えてきました。

彼らの友人らしく、気に入った子がいたら夜にホテルの部屋に行かせると
少年が言ってる様子なので、ほんとかなぁと思いながらも期待感ではちきれそう。

右から2番目の短い髪の子がいいなと伝えて、やがて
ボートは快感の余韻を残しながら浜へ。

帰りはバスです。少年は私の渡したお金からモーターボートと
タクシー代を支払うともう自分の取り分が余りなかったのでしょう。
裸足でスタスタ歩く彼の後をついている私は道路が
熱くて陰を選ばないと歩けませんでした。

小遣い稼ぎをする当てが外れた彼を何か可哀相に思って
遅い昼食に誘いましたが彼は固辞し、ホテル前で
部屋番号だけ教えて別れたのですが・・・

つづく

ホテルのベランダから

パラセーリング


ビーチ沿いの別荘

居候先の子供達と

ティオティワカン遺跡
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