京都の神社

京都の神社に詣でる

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主だった京都の神社

京都に神社は数多くありますが、寺社仏閣と
いうようにどうしても一括りにされがちですので、
有名な京都の神社のご紹介の前に
寺と神社の違いについて少しお話しておきましょう。

農耕民族である日本人は、もともと農耕を左右する
天候と自然を畏敬する感情が信仰となって
神体となる自然物を拝んでいましたが、
6世紀に仏教が伝来して寺を造営するのに
対抗して神社を建て始めました。

その後政治も絡んで日本独特の神仏混淆思想により、
明確な区別ができなくなってしまいましたが、単純に
寺は仏教の僧の居場所、神社は神道の神様を
おまつりする場所と解釈するようにしています。

 下鴨神社

北野天満宮
北野天満宮

藤原氏との政権抗争に敗れて九州大宰府に左遷された
菅原道真の死後、京都では天災と飢饉に見舞われたうえ
皇族・貴族が相次いで死亡したため、道真の怨霊を
祀るために建てられたのがはじまりです。

その後、政治的配慮から「怨霊」は「御霊」に
変えられていき、有難い学問と文芸の
神様として奉られるようになりました。

また天神さんには牛がつきものですが、これは
農耕民の生活を左右する天候と雷を司る天の神を
崇める象徴として、農耕に欠くべからざる
牛を道真と結び付けて奉じたものです。

京都の受験生は言うに及ばず、全国から数多くの
学生がお参りして入試合格をはじめ毎年10万もの
祈願絵馬が奉納されるそうです。

桃山時代に建てられた社殿は国宝となっていて、
豊臣秀吉が北野大茶会を催したことでも
有名な梅の名所でもあります。
境内の梅が見頃となる道真の祥月命日2月25日には
約900年も続くとされる梅花祭が行われ、多くの
参拝観梅者の中、上七軒の芸妓・
女将が総出で「野点大茶湯」を催してくれます。


伏見稲荷大社

我々は親しみをこめて「お稲荷さん」と呼び、
幼い頃にはよく親に手を引かれてお参りしたものです。

とはいっても怖そうなキツネの像がたくさんあったのと
キツネの面の形の味噌味の煎餅が頭の片隅に
残っているくらいのものですが。大人にとっては本物の
スズメを使ったヤキトリの方が印象が強いでしょう。

商売繁盛・五穀豊穣の神様として信仰を集める全国の
稲荷神社の総本宮を象徴するかのような大きな朱の
鳥居をくぐって、まずは重厚でかつ優華な本殿に詣ります。

そのあと鮮やかな朱の鳥居が永遠に続くかと思われる
「千本鳥居」を通り抜け、稲荷山の最高峰(標高233
メートル)にある一ノ峰など多くの御社を登り巡る
4kmほどの「お山めぐり」は結構きついのですが
一度は体験されるといいでしょう。

今は本殿に賽銭を入れて祈願して済ませる方がほとんど
ですが、昔は稲荷詣といえば3つの頂に建つ3社を
巡拝することだったわけで、途中道が開けた場所から
見渡せる京の街の眺めは素晴しいものです。


上賀茂神社

正式名称は「山城国風土記」にその物語が伝えられる
別雷命を祀る「賀茂別雷神社」で、その親を
祀っているのが「賀茂御姐神社」こと下鴨神社です。

678年に現在の社殿の基が造営され、807年には
賀茂社は伊勢神宮に次ぐ地位が与えられて国家の
重大時には必ず奉幣、祈願がありました。

広々とした境内に敷き詰められた白砂の上に檜皮葺
入母屋造りの社殿が立ち並び、朱塗りの楼門や橋が
濃緑の木立とよく調和して優雅さを漂わせています。

1863年に再建され国宝に指定されている「本殿」と
「権殿」は見事なまでに精緻な建造物で、清流の
流れに架かる小橋のほとりに佇むと
厳粛な中にも爽やかな心の揺れ動きを感じます。

最重要な御阿礼神事など非公開の神事もありますが、
5月の競馬会神事、烏相撲など毎月様々な祭事が執り
行われているため、タイミングさえよければ古色豊かな
伝統行事を目の当たりにすることができます。

目の前で繰り広げられる儀式は、静寂の中にゆったり
とした厳かさを備えており、その空間だけが一瞬平安の
昔にタイムスリップしたかのような忘我のときが流れます。


下鴨神社

周りを糺ノ森と呼ばれる原生林に覆われた下鴨神社は
上賀茂神社とともに世界文化遺産にも登録されていて、
広大な境内に東西2棟の国宝の本殿と多くの重要
文化財を含む55棟の社殿があります。

こちらも年中多様な行事が執り行われますが、毎年
1月4日には京の伝統行事「蹴鞠」が奉納され、水干、
袴、烏帽子姿の鞠人が皮製の沓で鞠を蹴り上げていく
優雅な競技は観衆を魅了してやみません。 

京都三大祭のひとつ葵祭(賀茂祭)は石清水祭、
春日祭とともに日本三勅祭の一つとしても有名で、
優雅な王朝絵巻を展開しますが、これにさきがけて
5月12日に行われている八瀬御蔭神社より神霊を
本社へ迎える神事である御蔭祭は、御蔭山の麓を
平安時代の衣裳で風俗歌を奏しながら巡るという
最も古い神幸列を伝えており見逃せないものです。

このほか流鏑馬神事も見ごたえがあり毎年必ず
新聞の片隅をこの記事が飾っています。


平安神宮

明治28年に平安遷都1100年を記念して桓武天皇を
祭神として創建された歴史の新しい神社で、当然の
ことながらそれほど伝統の重みは感じられません。

しかし、同年に始まった時代祭がこの場所を終点とする
ことでもあり、広大な回遊式庭園「神苑」が桜や花菖蒲の
見どころとなっていることから観光客はよく訪れます。

神苑では様々な種類の日本古来の草木が植えられて
おり、木賊、虎杖、酸漿など、漢字の勉強ではお目に
かかっても普段目にすることのない草木の名前と
解説が、和歌を添えてそれぞれに書かれています。

古文や漢字に興味のある方は一見の価値があるかも。


岩清水八幡宮

859年に宇佐八幡で神託を受けた奈良の僧が神霊を
「都近き岩清水男山の峰に」祀ったのがはじまりといわれ、
祭神を応神天皇とし皇室からの信仰も厚く、
伊勢神宮に次ぐ第二の宗廟とされています。

徒然草第52段「仁和寺にある法師」で有名ですが、京都と
大阪の中間点にあるこの地は交通の要衝で古来
戦略上の重要地点とされ、また厄除開運を願って
年中多くの参拝者が訪れています。

年間100以上もの行事が行われる中でも男山さくら祭りと
三大勅祭の石清水祭は見ごたえ充分で、麓からケーブル
カーで5分登ると山頂で様々な花の咲き乱れる季節には
遠足の子供達や地元の人たちで大賑わいとなっています。

また、ここはわが国の製油発祥地であって、16世紀
後期に菜種油が発明されるまでは荏胡麻油の独占
製造販売権を有して栄えていました。


長岡天満

失脚した菅原道真が太宰府へ左遷される際に、
在原業平らとよく詩歌管弦を楽しみ遊んだこの地に
立ち寄って名残を惜しんで贈った自作の木像を
祀ったのが始まりといわれています。

現在の社殿は,昭和16年に平安神宮の社殿を拝領
移築したもので端正な形になっています。

広大な境内の東に広がる八条ケ池周辺には樹齢
百数十年の霧島つつじが多数植えられており、
全国でも有数の見事な真紅の花の季節には
多くの観光客で賑わっています。


八坂神社

祇園さんといえばここのことで、四条鴨川から東に
少し歩いていけば大きな朱塗りの西楼門と
石段が目に飛び込んできます。

祭神の素戔嗚尊=牛頭天王という神仏習合の形で
祇園信仰が広まり、平安時代のはじめ頃、都に
疫病が流行したためそれを引き起こす
怨霊を退散させる祭りとして祇園祭が始まりました。

「をけら詣」は京都のお正月を代表する風物詩で、
大晦日の夜を徹して焚かれる「をけら木」から移した
火を消さないように火縄をくるくると回しながら
持ち帰って神棚の灯明に灯したり、雑煮を炊く
火に用いるなどして新年を祝います。

ピーク時は人々々で身動きもできず、ただ人波の大きな
流れに身を任せるだけの状態になってしまいます。


由岐神社・貴船神社

勇壮な「鞍馬の火祭り」で有名な由岐神社から鞍馬寺の
本殿金堂、牛若丸が跳躍の練習をしたという木の根
参道を通って貴船へ抜ける山道はかなり厳しいですが
自然豊かな散策道となっています。

絵馬発祥の社ともいわれる貴船神社は和泉式部が
復縁を願ったことから縁結びの神様として、また
古くより水の神様であったことから
珍しい水占いで全国的に知られています。

観光客がいなければ凛とした静けさの中、あたり一面が
樹木に覆われ、清々しい精気に包まれますので
爽快このうえなく、是非とも訪れてみてください


城南宮

11世紀末、白河上皇が城南離宮を
造営した折にその鎮守として祀られました。

流鏑馬発祥の地であって、四季折々に花の咲き乱れる
情緒豊かな庭園では、4月29日と11月3日に
「曲水の宴」という和歌の会が催されます。

貴族の装束もそのままに、時の流れが止まるような
平安王朝の優雅さをご堪能下さい。


京都南部の方除と交通安全の神社として非常に
有名であり、参拝者の絶えることはありません



車折神社

このページに掲載の他の神社とは違って規模は
小さいですが、歴史が古くユニークでちょっと
見逃せないのでご紹介しておきます。


5月第3日曜日に嵐山の大堰川で王朝の舟遊びが
優雅に再現される「三船祭」で有名ですが、商売繁盛・
金運向上にとてもご利益があるということで、
祈願成就によって返納された
神石が本殿前に高く積み上げられています。

また、その境内社である芸能神社はあらゆる芸能・芸術
関係の人たちに強い信仰があり、芸名・ペンネーム・
劇団名などを記した朱塗りの玉垣が一面に並んでいます。

上賀茂神社







八坂神社







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伏見稲荷大社

貴船神社 奥宮

車折神社・芸能神社


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