京都の町並み

京都の町並みの特色

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京都の町並みと歴史
国が指定している全国78ヶ所(平成18年7月5日現在)の
【重要伝統的建造物群保存地区】に京都の町並みから
4ヶ所選ばれていますが、それに加えて
京都ならではの特色を残している地区のご紹介です。

それぞれの特色を歴史を思い浮べながら散策されると
京都の町並みはより印象の深いものとなります。

石塀小路

嵯峨鳥居本
嵯峨鳥居本

農家や少し鄙びた落ち着いた町家の町並みをゆったりと
ご覧になりたいなら愛宕神社の門前町として
発展した嵯峨鳥居本がよいでしょう。

京都観光の定番コースのひとつ、嵯峨野の天龍寺
〜野宮神社〜常寂光寺落柿舎二尊院院祇王寺
滝口寺へと進んでいくと、古来よりの葬送の地に空海に
よって開創されたと伝えられる石仏で有名な化野念仏寺
境にして、京格子と瓦屋根の町家風民家が並ぶ下地区と
昔ながらの茅葺きの農家が多い上地区で趣の
異なった二つの風景に接することができます。

上地区への観光客は余り多くありませんので、京の都に
おける鄙をじっくり味わいながら、江戸時代の
創業になる一之鳥居前に建つ茅葺きの
茶店で一休みされてはいかがでしょうか。

足に自信がおありなら先ほどスルーした清涼寺(嵯峨
釈迦堂)、宝筺院まで戻ってから大覚寺、広沢の池、
駆け込み寺として有名な直指庵へと
足を伸ばしてみてもいいかもしれません。

こちらも静かな古都の散策路で四季折々に
変化する景色を楽しめます。


祇園新橋
 
祗園の町の茶屋街として発展し、簾のかかった川端座敷
などの茶屋の裏側と調和した白川や、紅殻格子が美しい
二階建ての町家茶屋様式の表側の建造物が一体となって
すぐれた歴史的風致を形成している祗園新橋は、
祇園界隈として広義の祇園門前町に含まれるのでは
ないかと思うのですが、国は茶屋町として明確に
区別していますので、それに従うことにします。

平安時代後期から鎌倉中期にかけて祇園社前町として
四条大路周辺が開発されていき、15世紀中頃には
大工・紺屋・櫛屋などの手工業者や煎餅屋・油屋・茶屋
などの参拝客相手の土産物屋が並んでいたとの
記録がありますが、茶屋が発展するのは18世紀に
入った頃からのようです。

祇園六町が作られ江戸時代の町民の大衆文化の
浄瑠璃、歌舞伎の舞台となり絢爛豪華を極めました。

四条通りを縄手で上がっていくと小さな川があり、それを
右に見ると柳と桜が川にしなだれかかる何とも
風情豊かな通りが現れてきます。
これが白川南通で、我々はふつう祇園白川と呼びますが、
通り沿いに「かにかくに 祇園はこひし」と詠んだ
吉井勇の歌碑が桜の下にあります。

白川沿いには会員制になっているバーやクラブが
多いですが、白川に面した窓を開けて爛漫の桜を
愛でながら飲むお酒の美味しいこと・・・。
普段ご無沙汰してても必ずこの時期には顔出しします。

白川に掛かる小さな巽橋は記念撮影をするために作った
かと思われるような風情を醸し出しており、橋のそばの
辰己大明神をUターンするように左に折れると新橋です。

四月初旬の桜満開の頃、あたり一帯はえもしれぬ
都の華やかさを味わうことができます。
このあたりを散策するのはそれほど時間も取られないので、
次の祇園門前町と組み合わせるとよいでしょう。


産寧坂

前述のように八坂神社一帯は祇園社領として平安時代
後期に開発されて以降、門前町として発展していきました。

産寧坂は清水坂から北へ石段で降りる坂道のことですが、
広義ではその北の二年坂から清水坂までの緩い
起伏の石畳の道を指すようです。

まず八坂神社を通って知恩院へと向かい巨大な三門と
鐘を見て、青蓮院に足を伸ばしたあと、丸山公園まで
戻ってみましょう。

高台寺の向かいに一時お妾さんの家が多かったことから
「お妾 通り」などと呼ばれていた、情緒豊かな「石塀小路」が
ありますので、そこを通り抜け、法観寺(八坂の塔)、
八坂庚申堂
から二年坂に入ります。

江戸時代の建物が一部残され寺院、町家、数奇屋などの
調和ある風景を両側に見ながら産寧坂を上がって
清水寺
の舞台に立ちます。

清水坂をそのまま下って東大路を渡り、六波羅蜜寺
六道珍皇子〜安井金比羅宮〜建仁寺と廻り、
花見小路を上がると大石内蔵助が討ち入り前に
遊んだことで有名な紅殻格子と犬矢来の
祇園一力の前に出て祇園界隈一周の旅のおしまいです。


上賀茂

平安京が造営される以前からこの地域一帯の豪族だった
賀茂氏は、上賀茂神社を建立し氏神を祀っていましたが、
室町時代に入ると上賀茂神社門前の明神川沿いにその
神官達の住む町、すなわち社家町が形成されました。

当時の書状には、すでに現在の町名がいくつか残されて
いますので、これからも歴史の古さがおわかりでしょう。
切妻造の主屋とこれを囲む土塀、庭園、門、明神川にかかる
土橋等が独特の雰囲気で昔時の面影を伝えます。
上賀茂神社
を拝観された後でゆっくりと
静かなこの町並みを散策されることをお勧めします。


伏見南浜

伏見の地は平安の初めより北部、東部地域は
稲荷神社醍醐寺・鳥羽離宮などで開けていましたが、
本格的には豊臣秀吉が伏見城城下町として
都市基盤を構築してから発展しました。

濠川が伏見城の外堀として開削され、後に高瀬川と共に
交通の動脈となっていきますが、もともと「伏水」とも称され、
良水に恵まれた土地でしたので町作りとともに
酒造業も盛んになっていったようです。

江戸時代には港湾商業都市として非常に隆盛を見せ
ましたが、明治の鉄道開通で廃れ、かわりに疎水による
水上交通を利用した酒造業が発展を遂げました。

戦前まで遊郭があった中書島の飲み屋街を通り抜けて
長建寺を出ると濠川にかかるしだれ柳と酒蔵の並びが
目に飛び込んできます。

小橋を渡るとすぐに月桂冠大倉記念館がありますので、
まずはここに立ち寄ってみましょう。

酒造りとその歴史に関する博物館で、私がこれまでに見た
酒蔵の中もっとも充実しています。何よりも出口でいくらでも
利き酒ができるのが嬉しくておすすめです。
ほんのりとしたところで、切妻屋根に、漆喰の白壁の上に
焼き板を高くはって小さな窓を開けた大きな酒蔵が
立ち並ぶ町並みをそぞろ歩きます。

歩き進むうち、ところどころ街路がL字型、T字型になっている
ことがありますが、これは敵軍からは遠くまで見通せず、
まっすぐ攻められないようにするための
「遠見遮断」という幕末の軍事上の構造だったのです。

今も営業している有名な船宿・寺田屋をちょこっと覘き、
伏見港公園の西にある三栖閘門まで足を伸ばしてください。
三十石舟の発着点の傍の資料館は小さいながら
伏見の歴史をよく伝えており、閘門に上がると木津川と
宇治川の合流する雄大な眺めが望めます。



鞍馬・貴船

町並みではありませんが番外編として一帯の
散策コースをご紹介します。

鞍馬寺の仁王門から勇壮な「鞍馬の火祭り」で有名な
由岐神社を通って、ケーブルカーを使わずに曲がり
くねった山道を30分ほど歩いて鞍馬寺の本殿
金堂へ行ってみましょう。

山々が鮮やかな色彩で飾られる秋もいいですが、あえて
雪が積もり山道も凍っている冬をおすすめします。
山全体が荘厳な雰囲気を漂わせ、
冷気が気を引き締めてくれます。

お正月には本殿横の休憩所で温かい甘酒とお神酒が
振舞われる日がありますよ。寒さに凍えながら参道を
登りきり、何か神仏混交の感がする本殿金堂に
参拝した後でいただく甘酒は最高です。
ただし、この日は決まっておらず恒例的に初寅の日という
だけで、2007年は12日でしたし、2008年は3日でした。
もし、それを目当てに行かれるなら12月頃
鞍馬寺に問い合わせてくださいね。

冬は絶対にハイヒールや革靴の滑りやすいものは避け、
スニーカーなどの靴を履いてくださいね。

金堂の脇から奥の院へと向かう石段が続き、
牛若丸が跳躍の練習をしたという木の根参道を通り、
貴船へと出ることになりますが、かなりの健脚でなければ
冬場はキツイかもしれません。


祇園新橋

産寧坂





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伏見南浜

鞍馬寺 本殿金堂


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