京都弁

京都弁を味わう

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京都弁ってどんなん?

近畿圏以外の方には全て同じように
聞こえるかもしれませんが、京都弁と大阪弁には
はっきりとした違いがあります。

一例を挙げますと「行かない」「来ない」というのを
京都弁では「行かへん」「きーひん」と
大阪弁では「行けへん」「きやへん」などのように話します。

また、京都弁の「そうどす」は
女性言葉のように捉えられがちですが、
昭和初め頃までの生まれの男性も
日常的に使っておられます。

「おおきに」は一般的には「ありがとう」の
意味であると解釈されていることが多く、
実際そのような使い方がほとんどですが、この言葉は
京都に限らず大阪や近県でも使われています。

しかし、京都独特の使い方として「こんにちは」「さよなら」の
ニュアンスで使うことがあります。

若い人たちではもうそのような使い方はしないようですが、
中年以降の人達は道でパッとであったときなど
「あっ、おおきに」別れ際に「ほな、おおきに」という
使い方をすることがあります。

「おおきに、ありがとう」は「大変ありがとう」の
意味と説明されることが一般的です。
確かにそうだとも言えるのですが、これは
「ありがとう」の繰り返しであり、「大変ありがとう」は
「ほんまにおおきに」というように思われます。
京都弁を使って日常会話を作ってみました。
花街ことばや公家ことばでなく、我々庶民の話しことばです。

大体の京都弁を網羅できたのではないかと思いますが、単語や意味だけを書き並べたご紹介よりも臨場感があるのでは?

今の若い人達はもうこのような本来の京都弁は使わず、<関西弁>になってしましまっています。また、中にはもうかなり年配の方しか使わないものもありますが、少なくとも私が耳にしてきた言葉です。

標準語の対訳もつけています。
標準語では少し京都弁のニュアンスが伝わりにくいところがあるかもしれませんが、雰囲気は感じ取っていただけるのではないでしょうか。
会話内容について多少の無理はお見逃しを。

※音声でも聞いていただけるようにしました。

ココをクリックしてお楽しみくださいね。

 【京都弁】

女  「えらいもっさいかっこしたはりますけど、
    どなんしはったん?
    ちょっとこっち、おいないな。
    おこもはんか思いましたわ。」

男  「そらないわ。なんぼ安けのう見えても
   これぬくいし、ええもんでっせ。」

女 「そうかいな、そらかんにんやで。
   よぉ見たらはんなりしたええ柄やんか。
   どっから取ってきはったん?」

男 「かなん人やな、そんなてんご言いないな。」

女 「ようゆわんわ、ほんまにしたはる(笑)。
   きぃ直して、むしやしないに
   おまんとおぶでもどうどす?」

男 「えらい気ーつこーてもぉて
   きずつのぉおすわ。
   せっかくどっさかいちょっとよばれまひょか」

女 「その皮はほかしたらあきまへんえ、
   あいさにねぶってみたらけっこうええ味
   しますやろ。」

男 「ほんに、まったりしてなかなか
   よろしおすわ。」


女 「こないだ頼んどいたあれ、どないです?」

男 「まだできてしまへん。さぶなってきたのに、
   えらいどんなことですんまへん」

女 「あんじょうしといてや。
   そんでこれからどこ行かはんの?」

男 「そのろぉじのどんつきの医者んとこ」

女 「どなんしはったん?」

男 「いやな、おいどにでんぼできよったさかいに
   いっぺん診てもらおおもて」

女 「あすこの看護婦さんかいらし顔したはる
   けどものすごいけずやし、きぃつけな
   あきまへんで」

男 「知ってま。もともとええしの出やし
   ほんまにはんなりしたはるけどな。
   わしも人にはよーせなあかんて、せんど
   ゆうてんにゃけどいっこも聞いてくれはらしま
   へんしかなんわ」

女 「そんなん、たいがいにおしやす。
   あほみるで。」

男 「それよか、あの木のねき見とぉおみやす、
   なんやけったいなもんほかしたありまっせ」

女 「にぬきみたいでんな。かましまへん、
   そんなしょうもないもん放っといて
   おくれやす」

男 「そやけど、ほかのもんもしもとかな
   あきまへんやろ。よっこらせと」
   ガラガラガラッ! 「あったたた」

女 「なにやったはりますねん、
   いわんこっちゃおまへんがな。もぅよろして」

男 「へぇ、すんまへん、そないしときます。
   ほな、おおきに、ごっつぉはんどした。
   ごめんやっしゃ。」

女 「おおきに。また寄ったっとおくれやっしゃ」

 
 【標準語】

女  「すごく野暮ったい格好してるけど、どう
    なさったの? 
    ちょっとこっちへいらっしゃいな。
    浮浪者かと思ったわよ。」

男  「そんな馬鹿な。いくら安っぽく見えても 
    これ暖かいし、いいものなんですよ。」

女  「そうなの、それはごめんなさいね。
    よく見たら上品ないい柄だわね。
    どちらで取ってこられたの?」 

男  「いやな人だな、そんな冗談いわないでよ。」

女  「あらやだ、ほんとうにしてらっしゃる(笑)。
    きげん直して。ちょっとお腹も空いてるでしょ、 
    おまんじゅうとお茶でもいかがです?」

男  「そんなに気を使ってもらったら
    心苦しいですよ。
    せっかくですからちょっとごちそうに
    なりましょうか」

女  「その皮は捨てたらだめですよ、あいだに
    舐めてみたらけっこういい味するでしょう。」

男  「ほんとに、とろりとまろやかで濃い味で
    なかなかよろしいですね。」

女  「このあいだお願いしておいたあれ、
    どんな具合です?」

男  「まだできてないんです。寒くなってきたのに、
    たいへん手際の悪いことで申し訳ありませ
    ん」

女  「うまくやっておいてね。
    それでこれからどこへお行きになるの?」

男  「その路地の突き当たりのの医者のところへ」

女  「どうなさったの?」

男  「いえね、お尻にできものができちゃったんで
    一度診てもらおうとおもって」

女  「あそこの看護婦さん可愛い顔してらっしゃる
    けどものすごくいじわるだし、気をつけないと
    だめですよ」

男  「知ってますよ。もともといい家の出だし
    本当に上品な感じですけどね。
    私も人には親切にしないとだめだって、
    何度も言ってるんですが全然聞いて
    くださらないから困りますよ」

女  「そんなこと、適当にしておきなさいよ。
    馬鹿をみますよ」

男  「それより、あの木のそば見てごらんなさい、
    なにか妙なものが捨ててありますよ」

女  「ゆで卵みたいですね。いいですよ、
    そんな値打ちのないものほっといてください」

男  「だけど、ほかのものも片付けておかないと
    いけないでしょ。どっこいしょと」
    ガラガラガラッ!「あったたた」

女  「なにやってるんですか、
    いわないことじゃないでしょ。もう結構ですよ」

男  「はい、すみません、そのようにしておきます。
    では、有難う。ごちそうさまでした。
    失礼します。」

女  「有難う。またいらっしゃいね」



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