京都の夏の花

京都の花を愛でる夏

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HOME京都の花の名所を訪れる夏
夏の京都の花の名所

季節折々に咲き誇る京都の花は数多くの
社寺の見事な庭園や市井のあちらこちらで楽しめます。

盆地の夏は蒸し暑くてたまりませんが、一抹の涼を
与えてくれる京都の名所をちょっとした
花のお話も交えてご紹介しましょう。

12ヶ月に分けた花の見ごろの時期をさらに四季に
分けていますが、あくまで平均的なもので
年によっては気候状況などの影響で大きく
変動する場合もあることをご承知下さいね。


三室戸寺の紫陽花

東林院の沙羅双樹
6月】

花菖蒲

かきつばたの後を追うように濃紫、白、絞りなど色模様
とりどりに平安神宮・西神苑の池を咲き飾り、
酒造の神として信仰を集める洛西・梅宮神社では
「芦のまろ屋」ともあだ名される萱葺きの風雅な屋根を抱く
「池中亭茶室」廻りの水際を紫色に染めています。


沙羅双樹

ナツツバキのことで釈迦がその下で入滅したという
熱帯樹のそれとは別種のものです。
朝に咲いて夕方に白い花のつけ根からポトリと
散り落ちる儚さは「沙羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらわす」に写されます。

「沙羅双樹の寺」として名高い妙心寺・東林院は、
樹齢300年ほどの古木があって、毎年花期中のみ
「沙羅の花を愛でる会」として公開されています。
花園・法金剛院、嵯峨野・鹿王院も椿の多い
風情のある寺です。

睡蓮

いずれの地でもカキツバタと咲き競いますが、日の出と
ともに開き始める花びらは夕方には閉じてしまいます。
石庭で有名な龍安寺・鏡容池では赤、白、黄色の花が
咲き、勧修寺・氷室池、平安神宮・蒼竜池、
梅宮神社
などとともに名所に数えられています。

東本願寺では梅雨時に通り沿いの掘割に白い花をいっぱい
咲かせて目を楽しませてくれますが、広大な境内を
持つ寺そのものはあまり見るべきところはありません。

京鹿子

バラ科のシモツケソウの仲間でのつぶつぶの小花を
密生させて咲く花姿を京染めの「鹿の子絞り」に見立てて
名付けられました。 詩仙堂や洛北・ 金福寺
静寂な庭にひっそりと美しく咲いています。

紫陽花

奈良県との境まで南下しなければなりませんが、
石仏や磨崖仏が点在する加茂町の 岩船寺
「あじさい寺」の異名を持ち、
三重塔を背景に上品な風情を醸し出しています。

武運の神として信仰を集める伏見・藤森神社
いろとりどりの紫陽花で埋まり、6月下旬には
ライトアップされて賑わいます。
「手鞠花」「七変化」などの異名があるこの花は 二尊院
常寂光寺では雨に打たれて楚々と輝き、三千院では
3000株の花に圧倒され、三室戸寺に入ると更に
そのスケールの大きさに驚くばかりです。


7月】



仏教では極楽浄土のシンボルとして「蓬莱」と呼び、
仏像の台座模様に使われます。
睡蓮との違いが分かりにくいのですが、一般的に
葉も花も水面に浮かんだままの睡蓮に対して
ハスは葉や花が水面から立ち上がると理解して
おけばよいかと思います。

ただこれは品種によって例外もあるので、
決定的な違いは花の中心をよく見てください。
蜂の巣のように穴が開いていて、中に実が入っている
ものが蓮で、睡蓮はそのようにはなっていないという
解説をNHKの番組でやってました。

特別名勝指定の回遊式庭園がある法金剛院では
池いっぱいに70品種の蓮の花が色とりどりに広がり、
天龍寺の放生池も早朝から咲き始めて
優美な極楽浄土を彷彿とさせてくれます。

龍安寺・鏡容池、平安神宮勧修寺万福寺妙蓮寺など
カキツバタと対をなすところが多いようで、豪華な満開の
大輪の花だけでなく、蕾の花も趣のあるものです。


8月】

百日紅

盛夏になると数寄屋造りの二階建てで九条家の遺構である
拾翠亭が立つ京都御苑・九条池のほとりでは咲き始めた
サルスベリが鮮やかな紅色を水面に映し、緑一色の
泉湧寺
の夏を薄紅で彩ります。

『雁の寺』で水上勉の名を広めた等持院のさるすべりは名を
成しており、金閣寺永観堂毘沙門堂神光院曼珠院
など列挙に暇がないほど町家や寺の庭先に植えられていて
夏中咲き続ける、まさに夏の花と言えるでしょう。

芙蓉

朝に開いて夕方に萎んでしまう1日花であるこの花は
庭先や公園等どこででも目にしますが、数千体もの
達磨を飾ってあることから通称「だるま寺」と呼ばれる
洛中・法輪寺では参道の大きな薄桃色の芙蓉が
夏から秋にかけてだるまに微笑みかけています。

朝のうちは白く、夕方になるにつれて淡い紅色からだんだん
赤くなるという珍しい酔芙蓉という種類もあります。

桔梗

紫式部の邸宅跡といわれる御所の東・廬山寺
「源氏の庭」に植え込まれた紫のキキョウは、白砂と
絵巻物の雲をかたどったという緑濃い苔に映えて
凛とした気高さをを見せています。

回遊式庭園・余香苑への誘い口の左右で出迎えてくれる
退蔵院の桔梗は梅雨時にふさわしく、静寂の中に
しばし夏の暑さを凌ぐ思いにさせてくれます。

東福寺塔頭・天得院は桔梗の寺として知られ6月〜7月の
開花時期に特別公開されますが、こじんまりとした枯山水
庭園の一面の杉苔に紫や白のコントラストは
見事なものです。
智積院広隆寺宝泉院のほか大徳寺塔頭・芳春院には
群生していますが、夏に咲く花であっても秋の七草に
数えられるように、どこか秋の風情をも漂わせます。


龍安寺の睡蓮と花菖蒲







京都御苑の百日紅

法輪寺の芙蓉

廬山寺の桔梗


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