京都の寺

京都の寺〜大寺院

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京都の寺を巡り歩く

平安時代から鎌倉時代にかけて
皇族・貴族などの手で京都に寺が次々と
建立されましたが、南北朝の動乱・応仁の乱・
蛤御門の変や度重なる火災でかなり焼失しています。

しかしながらその相次ぐ動乱を潜り抜けあるいは
建立・再建されて盛衰を重ね、今日
数多くの寺が残っています。

ここでは見るべき価値のある大寺院を中心に
京都の寺をご紹介することにします。

平等院鳳凰堂

大徳寺大仙院
大徳寺  

1319年宗峰妙超を開創とする今日では洛北随一の
大寺です。歴代住持には一休や沢庵などの有名な禅僧が
おり、武野紹鴎・千利休ら茶人と深い関わりがありました。

1509年創建当初の建物で禅宗の方丈建築としては
最も古い遺構の一つである本堂が国宝となっている大仙院。

大友宗麟が菩提寺として創建し、独坐庭という枯山水の
名園として知られる庭園がある瑞峰院。

細川忠興(三斎)による創建で江戸初期につくられた庭に
三斎とガラシャ夫人の墓がある高桐院。

方丈を囲んでそれぞれ表情の違う見事な四つの庭園を持つ
畠山義元、大友義長らが創建した竜源院。

以上の4つの塔頭しか常時公開されてませんが、
総見院では墓参のふりをして左手の墓所の奥まで進めば
信長を始めとする織田一族の墓を見ることができますよ。


南禅寺  

天皇家が発願した最初の本格的禅宗寺院であり、
臨済宗南禅寺派の大本山で五山文化の中心に在りました。

御所の清涼殿を移建した大方丈と伏見城の小書院を
移建した小方丈は国宝で、重要文化財の124面を数える
障壁画、探幽筆といわれる《群虎図》などがあります。

いくつかの著名な塔頭のうち金地院には重要文化財建築や
寺宝が多く、その庭園は南禅寺方丈庭園とともに
江戸初期のすぐれた枯山水として高く評価されています。

石川五右衛門の「絶景かな」で有名な重要文化財の三門は
思ったほど壮大というわけではありませんが、それでも
楼閣に上がると京都の景観が見渡せて爽快ですね。

寺とは関係ありませんが、境内右手の方にある
「水路閣」とよばれる琵琶湖疏水が流れる赤レンガ造りの
水道橋は前面からだけでなく上に廻って
是非ご覧になっていただきたい素晴しいものです。


東福寺  

13世紀中頃関白九条道家が円爾弁円を開山に仰いで
開創した寺で京都の大禅刹としては建仁寺の次に
古いもので、「規模は東大寺に、教行は興福寺に」と
各一字をとって東福寺と名付けられました。

広大な境内は夥しい堂宇で埋められており、階上へ上れば
中世建築では珍しく極彩画が広がる中に宝冠釈迦如来
などの仏像が安置されている三門をはじめとして、
数多くの国宝や重要文化財の建造物があります。

境内の中ほどは渓谷となって「通天橋」ほか2つの橋廊が
架け渡されており、京都屈指の紅葉の名所として有名です。

塔頭のひとつ万寿寺はかつて京都五山にも列した
名刹ですが、火災のため衰微し移転して
東福寺に組み入れられました。
元は京の数え歌に「しあやぶったかまつまんごじょう
=四綾仏高松万五条」と出てくるように
下京区万寿寺通高倉にあったのです。


妙心寺 

花園法皇が関山慧玄を開山に請じて離宮を禅刹に改めた
もので、一時廃絶しかけましたが応仁の乱以後、
武士層の崇敬を受けて諸大名が帰依したため
飛躍的に発展しました。現在47ヶ寺の塔頭があり、
臨済宗九派のうち最大の規模となっています。

南から北へ一直線に並ぶ山門、仏殿、法堂、方丈、
寝堂の建造物は全て重要文化財であり、日本最古の
黄鐘調の銅鐘は国宝です。

法堂の狩野探幽の作になる天井龍は
“八方にらみの竜”の名の通り、どこから見ても豪快な
迫力を持って見る者を引き寄せます。
山水画の祖といわれる如拙の作の「瓢鮎図」や庭園で
名高い退蔵院、コケの美しい「阿吽庭」を抱く大心院、
桂春院など秘蔵の宝物を有する塔頭がいくつもあります。


東寺   

正式名称は教王護国寺で、平安遷都間もなく造営され、
唐より密教を携えて帰朝した空海が開いた真言宗
総本山です。平安末期から盛衰を繰り返していますが、
その時代々々の権力者の保護を受けて
再建され今日に至っています。

徳川氏によって再建された国宝の五重塔は、現存する
日本一の高さの塔で京都のシンボルとなっており、
豊臣氏の手による同じく国宝の金堂のほか膨大な国宝、
重要文化財の仏像等を蔵しています。

毎月21日には我々住民が「弘法さん」と呼ぶ参加業者
1000店舗以上の全国屈指の規模の大骨董市・
露店が催され、多種多様な品物に年配者だけでなく
外国人や若者・家族連れが境内にひしめき合って
すごい活気があります。


醍醐寺  

874年に聖宝によって開創され、907年に醍醐天皇の
勅願時になってから発展した真言宗醍醐派総本山です。

醍醐山全体が寺領で世界文化遺産に登録されており、
重要文化財の開山堂と五大堂などがある上醍醐と
京都府下最古の建造物である国宝の五重塔・金堂・
三宝院などがある下醍醐に分れています。

応仁・文明の乱で五重塔を除く大部分の伽藍を
消失しましたが、豊臣秀吉の絶大な庇護を受けて
第80代座主義演が最大勢力であった
三宝院を再興し、有名な「醍醐の花見」が催されました。

回遊式でありながら建物の中からも鑑賞できるように
なっているその庭園から見る桜、五重塔前の
しだれ桜、霊宝館のしだれ桜など今日でも有数の
花見の名所として人口に膾炙しています。

都会の喧騒から離れ、下伽藍から1時間ほど山道を登って
国宝や重要文化財に指定されている数々の堂宇が点在
している上醍醐に向かわれることをお勧めしたいものです。

ちなみに私の娘は5歳になる前、母親に手を引かれながらも
この山道を自力で往復しています。


平等院 

藤原道長の別荘「宇治殿」を、その子の関白藤原頼通が
1052年に仏寺に改め、平等院と号したのに始まります。

その年は仏の教えがすたれ、天災人災が続き、
世の中は乱れるとする末法思想の末法元年に当たっていて、
そのなかで現世で阿弥陀仏を心に念じておれば
来世は極楽浄土に往生できるという浄土思想を
具現化したのが阿弥陀堂なのです。

中堂と左右の翼廊・尾廊からなるその形が翼を広げた
鳳凰の姿に似ることから鳳凰堂と近世以降
名付けられましたが、十円硬貨のデザインとして
知らない人はないでしょう。

定朝作の丈六の阿弥陀如来坐像、扉壁画など
数多くの国宝があり、新設のミュージアム・鳳翔館に
展示されている、臨終に際して来迎するという
木彫りの雲中供養菩薩像52躯は必見です。

南禅寺金地院









東福寺普門院

妙心寺退蔵院

東寺五重塔と弘法市

醍醐寺五重塔


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